チムチムニー

いよいよ、今日は薪ストーブの煙突の取り付け作業が行われました。

 

薪ストーブで重要な役割を果たすのがこの煙突。煙突によりドラフト(上昇気流)の流れを生じさせ、空気を入れ換えないと薪は効率よく燃えません。煙突は太くて、高いほど排気効率が上がりますが、ドラフト効果は温度差で左右されます。一重の煙突は安価ですが、熱が外に逃げ、上のほうでは排気温度が下がるので、ドラフト効果が弱まるため、煙の排出がゆっくりとなり、煤やタールが煙突内部にこびりつきやすくなり、屋外では結露も生じることもあります。そのため、高価ではありますが、排気温度が高温で保たれ、ドラフト効果が安定する断熱二重の煙突が使われます。長く伸ばせば伸ばすほどお値段も跳ね上がっていきますが、ここはケチってはいけない大事な部分です。

 

さて、取り付け作業はというと、二段梯子を屋根まで伸ばし、上から糸を垂らし、煙突を通す穴の芯から屋根までの垂直を取ります。

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それにしても、こんな浅い角度で梯子を架けて大丈夫なのかと思って見ていたら、見た目よりも身軽(^^)にアリュメールの社長さんがヒョイヒョイと階段を上っていきました。

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芯を決めたら穴に煙突を通し、ステーで固定。

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部屋の中はこんな感じ。この下に薪ストーブが設置されます。

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次々と煙突をジョイントして伸ばしていきます。

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途中で屋根の庇と雨樋の出ている分を曲げて屋根の上まで伸ばし、煙突トップを被せてて完成。

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外に高く伸びる煙突は、遠くからでもとても目立ちます。とても壮観。思わずチムチムニー、チムチムニーと、メリーポピンズの歌を口ずさんでいました。

今年のクリスマスはサンタもやって来るかな~。

なんてことを思いながら眺めているうちに、アンテナが目障りに。今度撤去しよう。と、ここまでは良かったのですが、さらにべランドの物干し竿も気になりだした途端、あ~!お店がオープンしたら、洗濯物はみっともなくて干せないじゃん~!!って超現実な世界に引き戻されてしまいました。チーン。

 

 

 

 

 

2度目の塗装など、細かな作業

12月15日から3日間、埼玉県吉見町の雑木林で、笹刈り作業をして、しゃがんだり、立ったり、切った笹を集めて抱え、山を登ったり下りたりしながら端に片づけることをしたら、さすがに疲れました。土曜日の夜に帰宅し、お風呂に入って横になったら気づいたら爆睡。スッキリ目覚めた日曜日です。

 

さて、今日はリフォームを依頼しているアリュメールの社長さんが、カウンターの2度目の塗装など、細かな作業をしにお一人でやって来ました。

 

まずは、カウンターのアクリル塗装2度目の作業。前回塗ったところをやすりで削り、さらにアクリルを塗装しました。水拭きしても塗装が剥げないよう、5度塗りをするそうです。

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続いて、炉壁の左官作業。前回のブログで炉壁を塗装したと書きましたが、塗装ではなく、左官をしておりました。部屋の雰囲気に合わせ、漆喰に墨を混ぜて塗ったそうで、今日は2度目の壁塗り。益々渋い色合いとなってきました。

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壁が乾くと、濃い灰色のシックな色合いとなります。

 

次に、煙突まわりの外壁の漆喰塗り。白い壁に黒い煙突がつくと、とても目立ちそうです。

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暖かな陽気で助かります。自分は外の壁塗りをしている間、脚立を出して壁塗り作業している横にある梅の木を剪定。花芽が沢山ついていて、来年の梅干しも沢山作れそうです。

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さて、店舗ドアの取っ手を今日取り付けました。当初、取っ手を塗装した薪にしようか、流木にしようかなどなど、色々案がありましたが、最終的にアリュメールの社長さんがこれにしよう!と決めたのがこの取っ手。

 

ドアに取り付け、黒の塗装を厚塗りしました。古民家の蔵など鉄の取っ手は、経年で塗装がはがれ、錆びが出るとその上から黒く塗装して、凸凹してた取っ手となるのをイメージしたそうですが、そこまで表すのは出来なかったと、ちょっと残念そう。それにしても、何を使ったか分かりますか?よくこんなもの見つけたもんだと驚いてしまいました(^^)

 

アリュメールの社長さん、他と同じような物は作りたくないという、とてもこだわりの強いお方です。

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ薪ストーブ設置作業が始まりました。

薪カフェのメインとなる、薪ストーブ設置のための作業として、炉台づくりが12月5、6日の2日間に行われました。

炉台に敷く石は、イギリス産のスレート。薪ストーブもイギリス製のハンターストーブなので、何となく相性もよさそう。

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壁には旭化成建材のALCという耐熱性、耐火性の優れたパネルを使っております。

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壁とパネルの間に隙間をあけることにより、空気の層でストーブの熱を遮断する工夫が施されます。

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アリュメールさんは、鉄製のロの字のステーにネジを取り付ける際も、熱を壁の伝えないため、直接ねじ込むのではなく、ねじ穴を大きくあけて、木と接する側の部分でねじを止めるといった、火災に配慮した細やかな施しで安心です。

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ALCパネルと鉄製ステーをボルトで止め、穴をモルタルで埋めて壁は完成。

続いて炉台づくりに進みます。

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ALCパネルを敷いた上に、スレートを互い違いに張り合わせ、短いところはグラインダーでカットします。

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壁と炉台が完成はこんな感じになりました。

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翌日、壁をペイントして炉台は完成。

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白い壁と炉台の色合いがとてもマッチしています。

いよい、薪ストーブの設置に進むかと思うと、とてもワクワクした気分です。

 

 

 

 

クロス張り完了

師走というのに、暖かい陽気が続き、外仕事の職人さんには大助かりのことでしょう。週明けの5日、6日の2日間、厨房と廊下、トイレのクロス張りが行われました。

 

それにしても、アリュメールの社長Yさんと膨大なサンプルを見ながら、それぞれの部分の壁、天井、床のクロスをどれにしようか、あーでもない、こーでもない、こんな感じでどうか?壁と天井のコントラストは?などと話し合い、何とか決めていきました。

厨房の壁は、なんとチョークを使える壁紙。今日入荷した食材などをさりげなく書いたり、本日のおススメなどを書いてお客さんに見てもらったらどう?とアリュメールの社長さんの提案。それは面白い!といことで決定。Y社長、自分よりこのお店の開店後ワールドが頭の中に(^^)

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 さて、今回のクロス屋さんも、もちろん埼玉の方。

何と自分がツリーハウスづくりなどの里山活動をしている埼玉県吉見町の隣の川島町の方で、ご夫婦でやって来られました。聞けば、クロス屋の奥さんは、生まれは世田谷の上馬だそうで、小学生の時に親が川島に新居を購入して引っ越され、そのまま川島在住のご主人と一緒になったそうです。

以前は若い人を雇っていたそうですが、言われたことしかやらないし、先を読んで仕事をする意欲もなくて、結局続かなくて辞めてしまって以来、奥さんが手伝っているうちに仕事を覚え、人件費も馬鹿にならないので、今では夫婦でやってると言って笑っておりました。夫婦で一緒のお仕事。羨ましい限りです(^^ ;)

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さすがご夫婦、息の合った仕事で、奥さんが先に壁にかけてある物やネジなどを取り外し、下地の壁を平らに仕上げていく作業を進めます。その間にご主人はクロスを張る位置を決めて配管部分や柱の出っ張り部分を採寸して上手にカットし、糊をつけて張り付けて次々に張っていきます。

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こんな状態の厨房が

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こんな感じに仕上がりました。

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床も、こんな感じで張り合わせていきます。

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2ロールを使ったため、つなぎ目もプリントに合わせてしっかり揃えます。

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糊を床に垂らし、ヘラでササ~っと均一に塗っていく様子はさすが、職人技。簡単そうに見えて素人ではできません。この糊は、乾いても木工用ボンドのように固くならないそうです。

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最後は、床下収納部分を張って厨房は終了。

1日目は、ここで終了。翌日、トイレ、廊下周りの作業となりました。

 

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作業2日目は、奥さんではなく、娘さんと2人でやって来ました。

いやいや、娘と一緒にお仕事。これまた何とも羨ましい(^^)

本日ですべて完了すべく、スピーディーに作業を進めると言っておられました。

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午前中にトイレが終了。トイレは便器などがあって、とても張りにくい場所だそうです。スピーディーに仕事をすると言っても、昨日、奥さんが、うちの人は仕事を丁寧にしないと気が済まないので、他のクロス屋さんより時間がかかると言ってたとおり、急いでいても、トイレに午前中いっぱいかかる丁寧な作業でした。

 

お昼を挟み、午後は廊下部分の仕上げ作業。

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まずは、客室からトイレに抜ける部分の廊下を仕上げられました。

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客室からトイレに抜けるドア。客室側は全体を黒く色を塗り、廊下側は淵しか塗っていなかったので何故だろうと思っていたら、クロスを張る計画だったんですね。施主は細かい仕様をあまり把握しておりません(^^)

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居住側の仕切りドア周辺は、既存のクロスに近いもので仕上げられました。

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作業が終了したのは、夕方6時過ぎ。昨日も7時近くまでかかっていました。

今まで下地がむき出しだったところが仕上げられ、とても気分が高まります。

こんなに綺麗に仕上げても、その後、物が運ばれたり、違う業者が入って傷をつけられることもあるそうです。そうなると、クロス屋さん、ここ、傷ついてるよと言われ、その部分をやり直させられることもしばしばとか。

帰りの運転は、娘さん。運転させないと、覚えないからと、お父さんがやさしく誘導して車庫から車を出して帰って行きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古民家風な色合い

師走に入りました。

薪カフェリフォームも終盤を迎えてきました。

 

昨日と今日は、カウンターの下などを古民家風にペイントする作業が行われました。

古民家をリノベしてカフェにするのは良くあるのですが、新しい部材で造作したのを使

い込まれたような黒ひかりするようない風合いにするというのは、あまり聞いたことあ

りません。

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リフォームを請け負って頂いている、アリュメール本店の社長さん、先日、カウンター

の下を古民家風の色合いで塗ったのですが、思った色が出てこないと、再度、今日は二

度目の塗装を施しました。

油性の黒やウッドステイン、ペイント薄め液を駆使し、茶色に黒を混ぜ、少し艶消し

マットを入れ、、、。いや~、自分は塗装は1種類しか塗料は使ったことが無かったの

で、なるほど~、そうすると自分の好みの色も作れるのか!と感心しました。

社長さんご納得の、やっと理想の色合いとなりました。漆喰の白とカウンター下の黒、床の色ともコントラストが綺麗です。

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それはそうと、社長さん、自分もそうですが、作業時に手袋をしたがらないタイプで、

手が真っ黒にっていました(^^)これからの季節、手荒れケアが欠かせません。

 

 

 

下水道工事

今回のリフォームで誤算となったのが、自宅前が来年2月末まで下水道の付け替え工事が計画されていたこと。思いっきり時期がかぶってしまい、下水道工事の方が5月頃に説明に来た時、え~!!どうしよう~!!って困ってしまいました。

なぜなら、我が家は路地で3軒先は行き止まり。工事車両が入ってしまうと、我が家に大工さんの車は入ることができなく、家の前から大きな資材の搬入が出来なくなってしまいます。

そこで、下水道工事が路地で行われる前の7月に第1期の作業として、解体から梁や1枚板のテーブルなど、大がかりな工事を行い、第2期の作業では、下水道工事が路地で行われても、大きな部材の運び入れが無い、細かい仕事にするようにしました。

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しかし、職人さんは道具を積んで車でやって来ます。車は我が家のガレージに入れてもらえば良いのですが、下水道工事の車両が入ってくる8時頃までに来てもらうことが必須となります。

今回、埼玉県東松山市にお店を構えるアリュメールさんにリフォーム一式をお願いしたので、アリュメールさんのネットワークの左官屋さん、設備屋さん、クロス屋さんなど全ての職人さんは埼玉県に住まわれている方々です。そのため、早起きで来て頂いております。

 

本日は、ふじみ野市にお住まいの左官屋さんが前回の続きをしに来ました。

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前回、下塗りをし、乾かした壁を漆喰で仕上げしていきます。

それにしても、今日は家の真ん前で下水道工事が行われ、作業員と何度も目が合ってしまいます。

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色んな鏝があります。なかにはご自身で使いやすくカスタマイズしたものも。

長年使い込まれた鏝はとても使いやすいそうで、専門店に中古の鏝を探しにいくこともあるそうです。

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前回、下塗りをした際、下地が十分に乾かないうちに漆喰を塗ったところに、気泡ができて膨らんでしまっていました。左官屋さんは翌日来れないため、大工作業に来たら壁に鏝を当てて押さえておいてとお願いして帰ったのですが、翌日は、あの観測史上初となった11月の雪の日。大工仕事もお休みになってしまい、鏝を当てることができませんでした。あの日、鏝を当てておけば気泡にならずに済んだそうですが、仕方ありません。再度塗り直しとなりました。

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六畳間の部分の壁塗りは1部を残して完了です。残りの部分は、下地を塗った後は、左官屋さんを講師に、ぬり壁体験ワークショップを開催し、地域の親子に塗ってもらう予定です。

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それにしても、下水道工事って、朝9時にアスファルトを切ってはがし、土をほじくり出してから下水道管を付け替えたりして、2時過ぎには土を戻してアスファルトで固めなおし、道路を水で洗い流して暗くなる前の4時過ぎに終了。翌日も続きの作業で同じ工程を繰り返しています。3歩進んで2歩下がるという感じで、なかなか進まないものなんですね~。

 

 

 

大工仕事は本日で終了

11月27日、日曜日。

店舗と2階のプライベート空間を仕切るため、廊下部分に室内ドアを取り付けました。

最近は、ダーク系の色が好まれないようで、建材メーカも受注生産になっているとか。

昨日、やっと納品されたということで、日曜日にもかかわらず、作業が行われました。

そういえば、最近の家のフリーリングとかは、みな明るい色のような気がします。

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まずは、ドア枠を取り付け。若干廊下が傾いているので、枠を修正しながらピッタリと納められました。

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こんな感じの室内ドアが取り付けられました。店舗側から見ると、こんな感じ。

なんだか、自分の家では無くなったような、妙な感覚です。

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続いて、掘りごたつの蓋を仕上げ。元々二世帯住宅で、1階は両親が住んでいたのですが、この家を建てる時、父親の希望で掘りごたつをつけたものの、そんなに使用しなかったため、15年ぶりに開けてみました。いや~両親を思い出してしまいました。

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電気こたつも、しっかり動きましたが、そのうち取り外して、豆炭こたつを入れようかと思います。できるだけ暖房は電気に頼らず、災害時でも暖がとれる家にします。

改修前は掘りごたつのサイズの畳が敷いてあったので、床板に合わせて杉板の蓋が取り付けられました。

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なかなか良い感じです。

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クスノキのテーブルも、磨いたあとにウレタン系のニスを塗りました。塗ると木目がはっきりと浮き出てきて、トラ目模様が鮮やかです。

ケヤキの細かい木目より、ゆったりした感じでとても綺麗です。クスノキの1枚板はそんなに出回らないので、目にする機会はあまりないでしょう。それも薪カフェの売りになるでしょうか。

 

さて、本日で大工さんの仕事は終了しました。

解体から始まった7月の第1期工事と、11月から再開した細かな部分仕上げの第2期工事。途中でお休みとなる工事もそう無いのでは。丸太の梁、クスノキのカウンター、本棚の取り付けが薪カフェの目玉な作業だったのではないでしょうか。

山形から来ていただき、とても丁寧なお仕事をされて感謝しており

アリュメール本店の社長との息のあった?掛け合い漫才も楽しかったです。

1か月ぶりの帰省。お気をつけてお帰りください。お疲れ様でした!!