古民家風な色合い

師走に入りました。

薪カフェリフォームも終盤を迎えてきました。

 

昨日と今日は、カウンターの下などを古民家風にペイントする作業が行われました。

古民家をリノベしてカフェにするのは良くあるのですが、新しい部材で造作したのを使

い込まれたような黒ひかりするようない風合いにするというのは、あまり聞いたことあ

りません。

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リフォームを請け負って頂いている、アリュメール本店の社長さん、先日、カウンター

の下を古民家風の色合いで塗ったのですが、思った色が出てこないと、再度、今日は二

度目の塗装を施しました。

油性の黒やウッドステイン、ペイント薄め液を駆使し、茶色に黒を混ぜ、少し艶消し

マットを入れ、、、。いや~、自分は塗装は1種類しか塗料は使ったことが無かったの

で、なるほど~、そうすると自分の好みの色も作れるのか!と感心しました。

社長さんご納得の、やっと理想の色合いとなりました。漆喰の白とカウンター下の黒、床の色ともコントラストが綺麗です。

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それはそうと、社長さん、自分もそうですが、作業時に手袋をしたがらないタイプで、

手が真っ黒にっていました(^^)これからの季節、手荒れケアが欠かせません。

 

 

 

下水道工事

今回のリフォームで誤算となったのが、自宅前が来年2月末まで下水道の付け替え工事が計画されていたこと。思いっきり時期がかぶってしまい、下水道工事の方が5月頃に説明に来た時、え~!!どうしよう~!!って困ってしまいました。

なぜなら、我が家は路地で3軒先は行き止まり。工事車両が入ってしまうと、我が家に大工さんの車は入ることができなく、家の前から大きな資材の搬入が出来なくなってしまいます。

そこで、下水道工事が路地で行われる前の7月に第1期の作業として、解体から梁や1枚板のテーブルなど、大がかりな工事を行い、第2期の作業では、下水道工事が路地で行われても、大きな部材の運び入れが無い、細かい仕事にするようにしました。

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しかし、職人さんは道具を積んで車でやって来ます。車は我が家のガレージに入れてもらえば良いのですが、下水道工事の車両が入ってくる8時頃までに来てもらうことが必須となります。

今回、埼玉県東松山市にお店を構えるアリュメールさんにリフォーム一式をお願いしたので、アリュメールさんのネットワークの左官屋さん、設備屋さん、クロス屋さんなど全ての職人さんは埼玉県に住まわれている方々です。そのため、早起きで来て頂いております。

 

本日は、ふじみ野市にお住まいの左官屋さんが前回の続きをしに来ました。

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前回、下塗りをし、乾かした壁を漆喰で仕上げしていきます。

それにしても、今日は家の真ん前で下水道工事が行われ、作業員と何度も目が合ってしまいます。

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色んな鏝があります。なかにはご自身で使いやすくカスタマイズしたものも。

長年使い込まれた鏝はとても使いやすいそうで、専門店に中古の鏝を探しにいくこともあるそうです。

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前回、下塗りをした際、下地が十分に乾かないうちに漆喰を塗ったところに、気泡ができて膨らんでしまっていました。左官屋さんは翌日来れないため、大工作業に来たら壁に鏝を当てて押さえておいてとお願いして帰ったのですが、翌日は、あの観測史上初となった11月の雪の日。大工仕事もお休みになってしまい、鏝を当てることができませんでした。あの日、鏝を当てておけば気泡にならずに済んだそうですが、仕方ありません。再度塗り直しとなりました。

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六畳間の部分の壁塗りは1部を残して完了です。残りの部分は、下地を塗った後は、左官屋さんを講師に、ぬり壁体験ワークショップを開催し、地域の親子に塗ってもらう予定です。

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それにしても、下水道工事って、朝9時にアスファルトを切ってはがし、土をほじくり出してから下水道管を付け替えたりして、2時過ぎには土を戻してアスファルトで固めなおし、道路を水で洗い流して暗くなる前の4時過ぎに終了。翌日も続きの作業で同じ工程を繰り返しています。3歩進んで2歩下がるという感じで、なかなか進まないものなんですね~。

 

 

 

大工仕事は本日で終了

11月27日、日曜日。

店舗と2階のプライベート空間を仕切るため、廊下部分に室内ドアを取り付けました。

最近は、ダーク系の色が好まれないようで、建材メーカも受注生産になっているとか。

昨日、やっと納品されたということで、日曜日にもかかわらず、作業が行われました。

そういえば、最近の家のフリーリングとかは、みな明るい色のような気がします。

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まずは、ドア枠を取り付け。若干廊下が傾いているので、枠を修正しながらピッタリと納められました。

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こんな感じの室内ドアが取り付けられました。店舗側から見ると、こんな感じ。

なんだか、自分の家では無くなったような、妙な感覚です。

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続いて、掘りごたつの蓋を仕上げ。元々二世帯住宅で、1階は両親が住んでいたのですが、この家を建てる時、父親の希望で掘りごたつをつけたものの、そんなに使用しなかったため、15年ぶりに開けてみました。いや~両親を思い出してしまいました。

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電気こたつも、しっかり動きましたが、そのうち取り外して、豆炭こたつを入れようかと思います。できるだけ暖房は電気に頼らず、災害時でも暖がとれる家にします。

改修前は掘りごたつのサイズの畳が敷いてあったので、床板に合わせて杉板の蓋が取り付けられました。

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なかなか良い感じです。

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クスノキのテーブルも、磨いたあとにウレタン系のニスを塗りました。塗ると木目がはっきりと浮き出てきて、トラ目模様が鮮やかです。

ケヤキの細かい木目より、ゆったりした感じでとても綺麗です。クスノキの1枚板はそんなに出回らないので、目にする機会はあまりないでしょう。それも薪カフェの売りになるでしょうか。

 

さて、本日で大工さんの仕事は終了しました。

解体から始まった7月の第1期工事と、11月から再開した細かな部分仕上げの第2期工事。途中でお休みとなる工事もそう無いのでは。丸太の梁、クスノキのカウンター、本棚の取り付けが薪カフェの目玉な作業だったのではないでしょうか。

山形から来ていただき、とても丁寧なお仕事をされて感謝しており

アリュメール本店の社長との息のあった?掛け合い漫才も楽しかったです。

1か月ぶりの帰省。お気をつけてお帰りください。お疲れ様でした!!

 

 

塗り壁体験

朝方の地震で飛び起きました。津波の被害もなくてよかったです。

朝方まで降っていた雨も止み、今日は薪ストーブを設置する周辺の壁を仕上げるため、左官屋さんが来ました。

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何で左官屋さんというのか、気になってたら、大工さんが「官」という名前が付くほどに、大工なんかよりよっぽど位の高い職だと言われ、ほー、なるほどと調べてみたら、大工はもちろんですが、飛鳥時代から壁塗りの仕事はあり、皇居には官職しか入れなかったので、壁を塗る職人は左官に、大工は右官に任命したそうです。右官という言葉が消えたのは、左は右より位が高いため、それを嫌ったからという説もあるそうです。

 

いずれにしても、「官」がついた職人仕事の名前が今の時代まで残っているほど、左官という仕事は日本の建築にはとても重要な職であることは間違いありません。

 

ということで、今日は薪ストーブを設置する周辺の壁の仕上げが行われました。

まずは木の部分にマスキングテープと、下地パネルの合わさったところにメッシュのテープを貼ります。パネルの合わさったところにメッシュのテープを貼らないと、仕上て乾燥したときに、その部分が陥没したり、ひび割れが起きてしまいます。

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続いて下地塗り。左官屋さんはあっという間に仕上げていきます。

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ほどなく下地が乾いたら、いよいよ漆喰を塗って仕上げていきます。

そこで、自分もぜひ塗らせて下さいとお願いし、漆喰塗りの1回目をやらせていただきました。

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左官屋さんはいとも簡単に、ササーっと塗るのですが、これが意外と難しい。

べた付く漆喰を壁になるべく均等に塗るのですが、力の加減で厚くなったり。以前、塗り壁隊という、リフォーム物件の壁塗りボランティア活動に何度か参加ありましたが、しばらくぶりに鏝(こて)を持つと、あれれれ、思うように塗れないな~と、悪戦苦闘してしまいました。

何とか一面の漆喰の1回目を塗り終えて、仕上げはプロにバトンタッチ。

左官屋さんは一気にササーっと金鏝で均一に塗ったと思ったら、そこからプラスティックで柔らかい鏝に持ち替え、最終的に綺麗に仕上げていきました。

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当たり前ですが、さすがです。ここでも職人の匠の技を見せて頂きました。

もう一つの部屋の壁は、今後、地域の方に呼びかけ、ワークショップを開催し、親子で壁塗り体験を行う予定です。

 

一方、右官の大工さんは、今日はトイレに通じる部屋のドアの付け替え作業。

今まで取り付けていたドアを外し、古民家風の木のドアに付け替えました。

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このドアは、古民家風に天井と同じ色に仕上げます。白い漆喰と黒のコントラストが美しくなりそうです。

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それはそうと、今時は水平と垂直を出すのはレーザーなんですね~。はるか昔に測量士補を取得した時から時間が止まっている自分でした。

時代は進化している!!当たり前か(^^;)

 

勤労感謝の明日も、左官屋さんは仕事に来るそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

細かな造作も始まりました

前回、製材もする大工さんと書きましたが、厚みの違っていた板を均一にした作業だったそうで、製材はしていません!とブログを書いた翌日に言われました。

考えてみたら、丸太から製材したら、乾燥するまで時間かかりますわね。林学科出身の自分として、恥ずかしい限り(^^;)

 

1965年11月19日、国立大蔵病院にて生を受け、この地でずっと暮らし、この度51歳となりました。1年があっという間です。ブログタイトル、変えようか。。。

 

さて、大きな大工仕事もほぼほぼ終了し、このところ細かな造作がはじまっています。

まずは、店舗入り口のドアの上に、古民家風の庇。

簾を入れ、焼杉板を3枚葺いてなんとも雰囲気を醸し出しています。

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玄関を開けると、左手に下駄箱。計画当初は土足のお店を考えていましたが、元々の掘りごたつもあるし、古民家風だし、トイレ部分の廊下も現在のフローリングを使用するから土足だと痛みが激しいし、とか考えて、第2期工事の始まるときに計画変更し、靴は脱ぐスタイルのお店にすることにしました。

急きょ計画変更でしたが、図書用棚で用意していた板の余りで、棚式の下駄箱を作って頂きました。下駄箱の片方を塞いでしまうと、ただでさえ狭い部屋がより狭く感じてしまうので、棚にして向こう側も見えるようにしました。

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厨房と客室との境は、保健所の決まりでスウィングドアを取り付けました。

昔のようなバタンと閉まる強いスプリング式ではなく、両方のドアの丁番を微妙な感覚で取り付ける方式で、とても軽く開いたり戻ったりするのですが、丁番の取り付け角度がとても微妙で、大工さんは何度も丁番の取り付け位置を変えながら、やっと上手く開け閉じできる位置を探りあてて取り付けていました。ご苦労様でした。

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六畳間の部屋からトイレに繋がる境のドア部分も変更します。今まであったドアの敷居は畳の高さに合わせてあったので、取り外して部屋の床の高と合わせられました。

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これで蹴躓くこともなく、段差を感じないで済みます。

 

明日は薪ストーブが置かれる側の壁塗りが始まる予定。いよいよ薪ストーブ設置も近づいてきました。

 

 

 

 

 

 

製材もする大工さん

毎日、様相が変化するのはワクワクします。

この2~3日で、外構の焼杉板張りは終わりました。

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縦に張った板の木口を隠すため、飾り板を噴いています。今後、ネジのところは黒く

塗って目立たないように仕上げます。

 

厨房も、棚板を取り付け、キッチンパネルを張って、換気扇をつけました。

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このキッチンパネル、ツルツルで油汚れでもサッと拭けてとても便利そうです。

 

六畳間の北側の壁面は、本棚を作り、自然や里山、旅に関する本など、薪カフェに合い

そうな本やホッとするような絵本を置く予定です。本棚の位置は仮置きですが、杉の丸

太を製材し、樹皮を剥いだ面を見せる棚で、こんな感じになります。

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なんと、週末、材木屋さんに行って杉の丸太から、大工さん自ら

製材機を使い、板にしたとか。アリュメール山形 の代表で、本業は大工のS・Tさ

ん、大工仕事とは程遠いことまでやっちゃいます。

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大工の基本が出来ていれば、色んな応用ができるんでしょうね。

音楽でも、ピアノの基本をキチッと出来るようになっていれば、他の楽器も割とすんな

り演奏できるようになると聞いたことがあります。

 

何事も基礎が大事ということを改めて実感した次第です。

 

 

 

 

 

 

 

 

天井、外壁が形づいてきました

工事再開2日目の11月8日から、急に寒くなりました。

この2日間で、厨房の壁の貼り付けや天井のビスを隠す竿縁の取り付け、

外壁の改修が進められました。

 

廊下部分は、以前あった収納扉を取り外して、今後板を張り付けて壁にします。

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厨房の壁も下地板までできました。

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天井は7月に張った板のビスを隠すため、竿縁を取り付けられました。

竿縁は黒く塗ってあるのですが、角を削って木の色を出しことにより、

締りのある天井となります。大工さんの感性が光っています。

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薪カフェは、古民家をイメージしています。

そのため、外壁は、モルタルだったところに、焼いた杉板を張り合わせ、

外観も古民家風に仕上げていきます。

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壁が黒くなると、とても家が引き締まって見えます。

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一階部分の正面と南側の壁は、焼杉板を張り巡らす予定です。

まだ半分も張り終わってないですが、これだけでとても雰囲気が変わっています。

とても楽しみです。